ハロウィンの憂鬱
「あれ、沖田さん。どうしたんですかそんな格好して…。」
「山崎。トリックオアトリートでさぁ!」
「は?」
「あれ?もしかして山崎、ハロウィンを知らないのかい?」
「え?や、やだな、そんなわけ無いじゃないですか。」
「じゃあ、ハロウィンって何だと思う?」
「え、あ…あ!あの、女の人が好きな人にお菓子をあげるって言う…」
「それはバレンタインでさぁ。」
「…やだなぁ、冗談ですよ。」
「いや、間違いなくわかって無いじゃないかぃ。」
「じゃあ沖田さんは説明できるんですか?」
「…恋人と楽しく甘いものを食べる日でさぁ。」
「…どんなことをするか説明してください。」
「あ、あぁ…まず、これをきるんでさぁ。」
「え!?こんなの恥ずかしくて着れないですよ!つか、沖田さんだって着てないじゃないですか!」
「いや、俺だって恋人の前ではちゃんとこういう格好するぜ。」
「ほ、ほんとですか??」
「しないと篠原泣きますぜ。」
「今着替えてきます。」
「それで、………って上目遣いで言うんでさ。」
「ほんとでしょうね?」
「当たり前でさぁ。お前俺を疑ってるのかい?」
「いえ、そんなわけでは…こんな感じですか?」
「おう、じゃあそのまま篠原のところに行け。」
・・・・・・・・・・・・
「篠原?」
「はい、どなたですか?」
「山崎だけど…入ってもいい?」
「はい、どうぞ。」
「お邪魔します…。」
「…え?」
「し、篠原、とりっく、おあ、とりーと、にゃん。」
「…ありがとうございます、沖田隊長。」
「え?」
「いただきます。」
「は?え?ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
ミニスカ猫耳は男の憧れである。
By沖田 総悟